俺の方に気付いてか
全員が目を見開いている。
でも1人だけ
この状況を待ち望んでたかのように
誰にも気付かれないように
クスリと笑った気がした。
そう...珠奈が...。
「あれー?逡くん?
なんでこんなとこにいるのぉー?」
甘ったるい声
なんて鬱陶しいんだろう。
「愛稀と来てんだよ。」
「あっ!デートだったんだぁ!」
テトテトと俺に近寄ってくる。
可愛いとでも思ってんのかよ。
「おいっ!」
夜月が声をだすくらい
あいつは俺に近付いてきた。
「なんだよ」
距離をとろうとすると
俺以外誰にも聞こえない声で
「愛稀ちゃんの秘密
知りたくなぁーい?」
悪魔が不敵に微笑んだ。

