今日が何曜日かどうかもよく分からない朝、窓から差し込む太陽の光で目が覚めた。

遠くから聞こえてくるセミの鳴く音。


背中は少し汗ばんでいて
しばらく虚ろな目をしていたものの、
私はムク、と起き上がる。





「…おはよう」

「あ、優衣おはよう。もう学校行けそうなの?」

「うん……」


半袖の制服に腕を通し、リビングにやって来ると
つけっぱなしにされていたテレビが、例年よりも早い梅雨明けを知らせていた。


壁のカレンダーを見上げると7の月。

学校を休んで、今日で約一週間。


気がつくと、季節はもう夏を迎えていた。




「優衣~!久しぶり!もうめっちゃ心配したよ!
熱は大丈夫なの?」


約一週間ぶりに学校へ来ると、早速ユカリ達から熱い抱擁を受けた。


「うん、心配かけてごめん。授業追いつけるかな…」

「大丈夫!私と、みーがばっちりノートとっておいてあげたから!安心して」

「わ、ありがと、すっごい助かる」


手には一週間分のノートの山。


二人の優しさに感謝しつつ、
休んでいた間の話題にひたすら耳を傾けていたとき

ガラッと扉があいて、隼人が教室に入ってきた。



あ、隼人。


そう思ってドキッとしたのもつかの間、

ユカリ達が隼人に向かって声をかける。



「あ、隼人お誕生日おめでとー!」



………え?