どうして?

なんでいつもこんな結末なの?

どうして私はこんなにも無力なの?

なんで私に力がないの?

ねぇ?
どうして?



















『じゃあ、お前に力をやろう』

どこからともなく声がした


「え?誰?!!」

『俺か?俺は鬼だ。』

「お………鬼?」

『そうだ。お前は力がほしんだろう?なら俺の手をとれ。そしたらお前に力をやる。』

鬼と契約。

お父さんを乗っ取った鬼。

お母さんを殺した鬼。

そいつと契約?

『力がほしんだろう?誰にも負けない力が!』

欲しい。

欲しい。

でも。

そしたら今まで人間が作り上げてきた歴史が変わってしまう。

私の代から「人間」じゃなくて「鬼」
になってしまう。

私が変えて良いことなの?

『恐れることはない。歴史がなんだ!もう人間の血を持つ奴は地球でおまえしかいない。』




私………1人だけ?!




『さぁ!手を取れ!力がお前を待ってる!』




力。


そうだ。


私は力が欲しいんだ。


誰にも負けない力が。






「お前と契約する。鬼!!!!」






『フハハハハ!!!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!』




『力が欲しいときは俺の名前を呼べ
俺の名前は赤鬼月鳥だ』


そうして私は鬼と契約した。