真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




親父、もうここに、『ハイ』そう言って頷くだけのお利口な息子はいねぇんだよ。



残念でした、とでもいうように俺はニヤッと口角を上げた。




今までこんな口で親父に話したことはきっと、ねえ。



戸惑うように俺を見た後、親父は俺の名前を叫びながら頬にパンチを繰り出してきた。




重心がずれて、俺は後ろにヨロつく。



けど、全然痛くねぇというように笑って見せた。


いや、本当のとこ全然痛くなかったんだけど。




よっえーパンチ。


……そういえば俺、親父に殴られたこととかなかったかも知れねぇな。



そんなことを頭のどこかで考えながら、俺は片方の口角を上げてニヤッと笑ったまま。




『パンチって、こうやってやんだぜ?知らねーの?』




そう言って。





教室の窓ガラスを、思いっきり。



俺を縛り付けていた何かを、ぶち壊すみたいに思いっきり。