言われた通り、私立の名門中学に進んだ。
成績もずっとトップだった。
ただ一つ、前までと違ったことは、お父さんが遅帰りなのをいいことに俺は夜な夜な荒れた路地裏に足を踏み込むようになっていたことだった。
全身黒ずくめの格好でそこに行っては、無の目をした、喧嘩しか能のない奴らを、狩りまくった。
最初はやられまくって、死にかけたこともあったけど。
中学の3年間ずっとやっていて。
だんだん俺は強くなっていった。
お父さんとのことで、むしゃくしゃしていた時は半殺しまでに人を殴って。
裏路地にいっても、全身黒ずくめの男だと分かればだいたいのやつはビビって逃げる。
中学卒業のとき、気づいたら『クロ』という通り名がそこらじゅうに広がっていた。
────つまんねぇんだよな。
弱えやつばっかでよ。
高校も、エスカレーターでそのまま上がって。
成績もまた、トップをキープしてた。
中学の時と同じ日常をまた繰り返す。
起きて学校にいって帰ってきて勉強して、裏で『クロ』として喧嘩をしまくる、そんな毎日。
俺は、媚を売って近づいてくるやつはいるけど、本当の友達もいねぇ、そんなゴミみたいなやつ。
生きてる価値すら見つからねえ。



