真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



どういう感情で行ったのかわからなくて、


『お父さん、俺────』


お父さんの方に目線を移しながらそう言って。



お父さんと目線があった時、俺は口をつぐんだ。



変な期待を抱いていた俺は、本当にただのアホだ。




お父さんの顔は────冷たかった。




『そんなこと、どうでもいいだろう』



お父さんの口が動いて、発せられた言葉に、俺は胸をえぐられたような気がした。






────“どうでもいい”?






俺の、一番大切な記憶が?



大好きだったはずの、海が?



お父さんにとってはどうでもいいのかよ?




はっ、んだよ……それ。



『そんなくだらないことは気にするな、お前は一番を取り続けて、俺の後を継げばいいんだ。それがお前にとって一番いい道だ』