──────お父さんが、言っていた通り。
それから一ヶ月後には、お父さんの会社は成功して成功して。
俺が小5になる頃には、気づいたら結構名の知れた会社になっていた。
何がどうなって、こうなったのかはわからないけど。
目に見えてわかったのは、裕福になったってことだ。
小5にしては多いお小遣い。
買い直された家具。
でも、経済的に裕福になるにつれて、反対に俺の心は空っぽになっていった。
もう、100点のテストじゃ満足しないお父さん。
俺が頑張ってとってる100点のテストを、当たり前という顔で見て。
一点でも落としたら俺を勉強不足だと責める。
中学受験して、私立の名門中学に入れと言われた。
俺はただそれにハイと言って頷くだけ。
小5になって少し経って、俺の学校での肩書きはいつの間にか塗り替えられていた。
貧乏な不良のはずだったのに、今は、勉強も運動もできるお金持ちの奴。
相変わらず敬遠されたままだったけど。
それと、外での俺を見る目も変わった。



