最近のお父さんの、眉間にシワが寄った表情じゃなくて、明るい、昔みたいな表情。
────え?
俺は瞬きを繰り返す。
でもそれは目の前にある現実で、お父さんは俺の方に嬉しそうに駈け寄ってきた。
そして、俺にはよくわからない、手に持った紙を見せびらかす。
『茜、お父さん、やったぞ!お父さんの会社、きっとこれからもっと大きくなる!!』
でも、嬉しそうに大きく口を開けてしゃべるお父さんをまた見れてることが嬉しくて、俺もつられて笑顔になった。
『やっ、やったな!お父さ……、おとうさん…?』
なのに、俺の顔に浮かんだ笑顔をみると、お父さんはいつもの冷たい厳しそうな顔に戻った。
俺の笑顔も、引き攣る。
な、んで。
『で、お前はこんな時間まで何をやってたんだ?まさか遊んでたんじゃないだろうな。放課後は帰ってきてすぐに勉強しろと言ってるだろ』
なんで。



