真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



お父さんは、仕事仕事仕事。


帰ってくるのは夜遅く。


帰ってきても、俺を注意することしかしなくなった。



『おい茜、こんぐらいのテスト100点取れるだろ?』


『そのぐらい自分でできるだろう』




俺の大好きだった笑顔はそこにはない。


眉間に皺を寄せた表情だけ。



────そして俺も。




前みたいには笑わなくなった。


お父さんに褒めてもらうために勉強をして。

お父さんに認めてもらうために家のことをいっぱいやった。


ただ、ひたすらに。



でも気づいたら。




『──おい、やめとけって殴られるぞ』


『…みてー、怖〜』


『いっつも周り睨んでるよねー』


『それも全然新しい服買ってもらえてなくない?』


『プッ、やだー超気の毒ー』




───学校で周りの奴らから敬遠されてた。