……なに、どゆこと。
あかねさんちのべっそう?
茜産地のベッソウ?
……あぁ、茜さん家の別荘ね。
「なにそれちょっと待ってよ!!私そんなの聞いてないから!!!」
みんなに向かってそう言うと、みんなは気まずそうに目線を反らした。
ナ、ナニソレ、なにそれ。
「なんで教えてくれなかったの!?」
「……ワリィな日向ちゃん」
いや、そんな謝られたって…。
別に教えてくれるくらい……────────あぁ、そういうことか。
みんなの表情を見て、分かってしまった。気づいてしまった。
…きっと、茜の不機嫌な理由がそこにあるんだって。
みんなが私に教えてくれなかったのは、茜にとって触れて欲しくない部分だから。
茜が自分から私に話すまでは教えないようにしようと、みんなもみんななりに気を使っていたんだろう。



