真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



そんなことを思って南を睨んだまま、もぐもぐはふはふと口を動かして、南につっこまれたパプリカを飲み込んだ。



「っとに…!ほんっとに最低南!!」



「ぷっ…ごめんごめんって!



………にしてもあのパプリカつっこまれた時の日向の顔、傑作!!ブッ、ブサイクすぎんだろって!!……ぶふっ!」



オイオイ、あらやだ、南くんったら。



顔をおかしそーに楽しそーに歪ませて笑う南に、ニッコリと笑顔を向けて、次の瞬間。



「ふんっっっっ!!!」



掛け声(鼻息ともいう)とともに、近くに置いてあった竹串を5本一気に矢のごとく飛ばした。



南には残念なことに当たらなかった。


ちぇっ、なんて舌打ちすると、南が非難するような目でこっちをみてくる。




「おい日向!あれお前が食べた後のゴミの竹串だろ!きったねー精神的苦痛で訴えるぞ!」



きったねーってなんだよ、きったねーって!
ふざけんな!超キレイだ馬鹿野郎!!



「そんなこと言われるほうが精神的苦つ…「なに!?ひーちゃん南に唾液付きの竹串投げつけたのかよ!?」



「えっ!?おいお前ら、ひーちゃんが南の口に唾液付きの竹串押し込もうとしたって!」


「えっ…な、なにそれまじかよっ…!」


「なんだそれ、本当か!?」


「おいおいまじかよ!?ひーちゃんの変態野郎が、神聖なる南氏の食べ終わった後の竹串舐め回したって……!」



「っな……!?」