真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




そして──────茜が立っていた。



「あかっ…」




やっぱり、茜はすごい。


嬉しくなって、そこまで声を出したけど。

茜の顔をみて、私の声は途切れた。




──────茜?



何だろう、違う。


茜、でしょ?

茜なのに。




────まるで茜じゃないみたいに、真っ黒な瞳がそこにはあった。



冷たく何も映さない表さない、無表情。



目が合ってるはずなのに。

合ってない。


今、──茜、ねぇ……どこを見てるの?