真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




「ね、オネーサン。聞いてる?」




私の両手が塞がってるのをいいことに、ピアスがジャラジャラついた男が肩に手を回してきた。



ぞわっ……、なんとも言えない気持ち悪さが心のそこから湧き上がってくる。




少し前に、青嵐の姫と勘違いされて誘拐されて。


襲われかけた時のことがふと、頭に浮かんだ。





太ももを這う手の感覚が。

触られてないのに、触られてるみたいに蘇る。





きもち、悪い。



「…………なして」



「え?おねーさん何か言ったぁ?」


「大きい声で言ってくれないと聞こえませーん」



そう言ってゲラゲラ笑う、下品な声が耳にこびりつく。



それのせいで、余計、心の余裕がなくなった。



「離してっていってんの!!」



予想以上に大きく出た声。


喧嘩する時のような、低く、威圧する声が出て、ナンパ男達の肩がビクリと揺れた。