真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


「…言わなくても、わかんだろ」



だから私は、茜の顔を無理やり掴んでこっちを向かせた。



「言ってくれなきゃ、わかんないよ茜」



「っ、」



茜が言葉に詰まって。



私の手から逃れようと顔をぐぐぐぐっと動かす。


だけど、私も手に力を入れてぐぐぐぐっと阻止した。



そうすれば、茜は諦めたように息を吐いて。



赤い顔で、私を見た。




そして、私に顔を寄せて。




耳元で小さく、呟いて。




私の横を通り抜けて歩き出した。




少し停止してからバッと振り返れば、ポケットに手を突っ込んで歩く、耳の赤い茜。