唇に茜の手の感覚。
こ、これじゃまるで、私が茜の手の平に、ちゅ、ちゅーしてるみたいじゃん…!!
そんなことを考え始めたら止まらなくて、茜が触れてる唇と頬が、だんだん熱くなっていく。
空気が甘くて、耐えきれなくて、ほんの少し唇を動かせば茜が気づいたように手をパッとどかした。
茜の表情が髪の毛で隠れて見えない。
茜が言葉を発するのを待つけど。
何も言ってくれなくてだんだん不安になって。
「茜は…?」
我慢できなくて呟いたら、真っ赤な茜がやっとこっちを向いた。
じいっと目線を合わせる。
そしたら茜は耳まで赤くして。
私から一回目線をそらす。
そしてまた、私に目線を移して。



