そんなことを思っていれば、バイクの音にも、風にも、かき消されない声でミッキーがそんなことを言った。
そんなミッキーの提案にみんなが口々に同意する。
公園まで、歩いていこうということになって、止められる場所を探して話しながらバイクを走らせる。
…この空気、好きだなぁ。
茜の後ろで、フフッて笑うと「こえーぞ、おまえ」と言われた。
だって。
仕方ないじゃん、大好きなんだよ。
みんなも、この空気も。
「あそこ止めよう!」
そう言ったミッキーの声で、私たちはバイクを空き地に止めて。
公園へ向かって歩き始めた。