「えっ、じゃあホントに、ひぃちゃんいなくなんねぇのか?」 「そうだってば!」 私がはっきりとそう言えば、みんなは一斉に厳つい顔を泣きそうに歪めた。 「ま、まじかよっ……」 「茜さん!よかったっすね!!」 南が、少し離れたところに立ってる、幹部のみんなの方を向いて言った。 そんな南の言葉に茜が耳を赤くして、 「な、なんで俺に言うんだよ!」 焦ったように言ってるのを見てクスリと笑う。 ────ねぇ、茜。 もしこのピンの意味を知ってて私にくれたなら。 ────思い出になんか、させないよ。