数えるのも嫌になる程のバイクの数。


バイクはかっこいいんだけど、この数はさすがに気持ち悪いじゃん?怖いじゃん?


でも白龍の中で、いける人たちはほとんど行くんだもんね、このくらいの数になるのが普通なのかな…?


バイクのそばに座ったり、寄っかかったり、朝から騒がしく駄弁ってるみんなをみながらそんなことを考えて、「──ハッ!」私は大変なことに気がついた。





私が、白龍に入ってからまだ一回も暴走してない…!?





…よくよく考えると、おかしくない?


荷物を車に積むために、伽耶が朝陽さんに荷物を渡す。



そんなのを横目に、私は顎に手をあてて「うーん」と1人、唸った。




暴走族って、その名の通り“暴走”するんだよね?



ああ!!でで、でも私バイクの免許持ってないんだけど…!?


え、どうしよう。今からでもとったほうがいいかな?




「んんんん…」



「おーい、日向。荷物積むんだけど」