真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



優しい声が出てしまって、彼らが泣きそうに顔を歪めた。



「もっと早く、気づいて欲しかった。遅すぎたよ、みんなはさ」




「ごめん、なんて言ったってもう、遅えんだろ?」



ポツリ、呟いた夕の声が耳に届いて。


なんだか、すごく久しぶりに聞いた気がした。


おかしいな、少し前に会話したんだけどなぁ。




「もう遅いよ全部。

私、いっぱい言ったのに。違うって。やってないって、私じゃないって。いっぱいいっぱい言ったのに。


────あの時に、信じて欲しかったよ」




口からするりと溢れたその言葉に、視界の端で夕が唇をギュッと噛んだのが見えた。



「俺も、許してもらうつもりはないけど、ごめん」



茂の震えた声。



「俺も、ごめん」


歩の、後悔しても仕切れないという声。