優しい声が出てしまって、彼らが泣きそうに顔を歪めた。
「もっと早く、気づいて欲しかった。遅すぎたよ、みんなはさ」
「ごめん、なんて言ったってもう、遅えんだろ?」
ポツリ、呟いた夕の声が耳に届いて。
なんだか、すごく久しぶりに聞いた気がした。
おかしいな、少し前に会話したんだけどなぁ。
「もう遅いよ全部。
私、いっぱい言ったのに。違うって。やってないって、私じゃないって。いっぱいいっぱい言ったのに。
────あの時に、信じて欲しかったよ」
口からするりと溢れたその言葉に、視界の端で夕が唇をギュッと噛んだのが見えた。
「俺も、許してもらうつもりはないけど、ごめん」
茂の震えた声。
「俺も、ごめん」
歩の、後悔しても仕切れないという声。



