真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



「お前のこと、信じてやれなくてすまなかった。真実に途中で気づいてたのに、間違ってることを認めなくて、悪かった…っ」




──切なげな声でそう言った中哉に、“やっと”って思った。


やっとここまで来れたって。


ほんの少し、目に熱い何かがこみ上げて、私は中哉から目線をそらして続けた。




「真実は、分かって言ってるの?」



謝る中哉に問えば、



「お前が、俺らに必死に叫んでたこと。あれが全部────真実…なんだろ?」



そう、返ってきて。


また、グッと目の奥が熱くなった。




「やっと、だね」




やっと、気づいてくれたね。


本当のことに。



こんな声、出すつもりじゃなかったのに。