きゅうって、心臓が締め付けられて痛くなった。
それを誤魔化すようにベッドから立ち上がって、鏡の前にいく。
ポンパドールのところと耳の上あたりどこにつけよう、なんて迷ったけど、見えやすいところの方がいいななんて思って。
結局、耳の上あたりにつけた。
「えへ…可愛い」
一人で呟いたとき、病室をノックする音が鳴った。
「「「しっつれいしまーす!」」」
朝っぱらなのにでかくて野太い声が聞こえて、扉がガラッと開く。
「ひぃちゃんおはよー!」
「日向!昨日ぶり!!」
「あれ、日向ちゃん可愛いのつけてるな」
「おっ、ほんとだ!」
ほんっとに、朝っぱらから元気だな。
そんなことを思っていれば、ふわりと甘い匂いが鼻をかすめた。



