……だって、こんなに好きなのに。
白龍も、茜も。
…大好きなのに。
心の中で、そっと。
そんなことを呟いていれば、茜が私から目をそらしながら、私の目の前に何かを握った手のひらを差し出して。
私の開いた手の上に、コロンと置いた。
「これっ…!」
私が、交戦の時、茜に渡されたやつ。
キラキラの、大人っぽい太陽のヘアピン。
「お前のジャージ洗うまえに、とっといた」
ぶっきらぼうにそんなことをいう茜は、目線を別のところにそらしていて。
「こ、これは…どうすればいいんでしょうかね…?」
ぎこちなく問いかけると、少しの間があって。



