─────────────── ───── *日向 side* ────私は、怒っていた。 何にって、自分にだ。 目を覚まして、ぼーっとしてたら。 病室の外での会話が聞こえて。 私はまた彼らを不安にしてるんだと。 自分で自分に腹が立った。 「もう……」 呟いた声は、誰の耳にも止まらず消えてく。 『日向が青嵐に戻りたいって言ったら。俺たちは止めないで送り出してやるんですか?茜さん』 『…そう、なるだろ』