苦しくて、自然と目から涙が出てくる。
だんだんと意識も朦朧としてきて、聞こえてた音も聞こえなくなってきた。
こんなところで、終わりたくない。
歪む視界、喧嘩をしてる方になんとか目線をやれば、もう中哉は立てなくなっていて。
夕と朝陽さんのところも、朝陽さんが押していた。
茂も、ほとんどフラフラで。
よかった、勝てるじゃん。
そして、タカのところに目線を移した時、私と目のあったタカが目を見開いた。
「っ、バカが!!!」
そして一発、海くんの鳩尾に蹴りを入れて。
倒れていくところを横目に、私のところに走ってきた。
その様子に、他の人たちも気づいたのか私の方を向く。