長い、長い、沈黙が流れて。
ポツリ、中哉が呟いた。
「……俺、は。俺は…」
でも、やっと認めるだろうと思った私が、浅はかだったんだろう。
そんな中哉の動揺と迷いを吹っ切るように、茂が、
「俺は何も、聞いてねぇ…!!」
そう言った。
その時一瞬、本当に一瞬、呆れて絶望しそうになったけど。
「てめぇふざけんな!!!」
茜の、怒鳴り声と殴った音が聞こえて、私はパッと我に返った。
────そうだ、今だけ言わせておけばいいんだ。
だって彼らが勝つことなんてありえない。
私たちが負けるなんて、ありえないんだから。
再開した喧嘩、殴られる茂を見つめて私は心の中で呟いた。
──信じたくないなら、今だけほざいてろ。



