真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



長い、長い、沈黙が流れて。



ポツリ、中哉が呟いた。




「……俺、は。俺は…」





でも、やっと認めるだろうと思った私が、浅はかだったんだろう。




そんな中哉の動揺と迷いを吹っ切るように、茂が、



「俺は何も、聞いてねぇ…!!」



そう言った。




その時一瞬、本当に一瞬、呆れて絶望しそうになったけど。




「てめぇふざけんな!!!」



茜の、怒鳴り声と殴った音が聞こえて、私はパッと我に返った。






────そうだ、今だけ言わせておけばいいんだ。



だって彼らが勝つことなんてありえない。


私たちが負けるなんて、ありえないんだから。



再開した喧嘩、殴られる茂を見つめて私は心の中で呟いた。




──信じたくないなら、今だけほざいてろ。