よかった…。
そして、あの時の、夏休み明けの篠原柚姫との会話は止まることなく再生される。
『噂?…ああ、“元姫は本当は裏切り者じゃない”ってヤツのこと?』
性格悪そうにフッと笑った私の声が再生されて、ほんの少し顔をしかめる。
……ちょっとやだ。
でも、ここで止めたらダメだ、だって。
次が肝心なんだから。
そして、篠原柚姫の、いつもの女の子らしい姿からは想像もできないような口調と声が流れる。
『っ、調子のりやがって…!なんでこの噂が…、絶対広がるはずなかった真実が、広まってんのかって聞いて「───うるさい!!!こんな、こんな作り物流して!!ふざけないでよ!!誰が信じると思ってんの!?………早く、止めてよ、早く。止めろっつってんの!!!」



