真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



とっさに、ボイスメモの一番上にある“アレ”の再生ボタンを押した。



早く、早く…!!!


早く流れろ…!!



ミッキーが、鳩尾を抑えて苦しそうに息をする。


そんなミッキーに向かって、歩が鉄パイプを振りかざす。




殴る音と、靴の擦れる音と、荒い息遣い。


そんな静かな空間に響きわたるようにして、それは流れた。




『ねぇ……』



ちょっとくぐもった、低い、篠原柚姫の声。



それに、みんなの動きが止まった。



『なに』



冷たい、私の声。




『なんであんな噂が流れてんのよ…?』



そして、怒りのこもった、きっと彼らの知らない篠原柚姫の声。



歩に目線を移せば目を見開いていて、鉄パイプを握った手が頭上で止まっていた。