ずるい?そんなの知らないよ。
ずるいのはあんたたちだもん。
あんたたちには、勝たせない。
なかなか決着のつかない喧嘩に、私はスマホを握りしめる。
殴っては、殴られて。
避けては、避けられて。
だんだん、スピードも無くなってきていた。
「てめぇ、そろそろ、くたばれよ」
「それは、こっちのセリフ」
息の上がった茜の声を聞いて、私は、茂ってやっぱり強かったんだと再確認する。
でも、ちょっと茜の方が押しててホッと胸をなでおろした。
そんな時、カランと何かを拾う音がして、私はそっちに視線を向けて。
目を、見開いて。



