真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



「キリねぇ、な!」



一番初めに、夕が手を出した。


飛んでく速い拳。


でも、朝陽さんはするりと避けて、代わりに蹴りを繰り出した。


けどそれを間一髪という感じで夕が避けて、間合いを取る。


速すぎるその流れに私は息を飲んだ。



そして、夕が手を出したのがキッカケか、他のところも喧嘩が始まっていた。



それをみて、一人でドキドキしていれば、すっかり忘れていた篠原柚姫に話しかけられた。




「ねぇ」



「っわ、何?」



「────これで青嵐が負けたら、白龍、奪っちゃおっかなぁ」




目線をみんなの喧嘩に向けていた私は、篠原柚姫に目線を移して。



一気に、心が冷たく冷めるのがわかる。




「───は?」