美影と、中哉。
朝陽さんと、夕。
茜と、茂。
ミッキーと、歩。
タカと、海くん。
それぞれ2人が向かい合って、静かに、睨み合う。
威圧的すぎる、痺れるような空気に、足が動かなくなった感じすらした。
そして茜の、
「────どっからでも、来いよ」
その言葉をスタートにするように、余計に空気が重くなった。
ジリ、ジリ、距離を詰めては離れる。
どっちからも手を出さない状況に、無意識に呼吸を止めてしまう。
もはや私は、自分の横にいる篠原柚姫の存在なんか忘れていた。
誰も手を出さないのが続いて、1分は経った頃。



