真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



「なにが?もう全部知ってるけど?お前が柚姫ちゃんをいじめた、それだけだろ」



そう、言ったけど。


さっきほどの余裕の笑みじゃなかった。



「わかってる、くせに」



絞り出すように呟けば、他の青嵐の幹部は一瞬顔を歪めた。




どことなく歪んだ表情は、もう嘘と真実を分かっている顔で。



なのに、中哉は無理やり下手くそな笑みを作って私を見た。




「他に、なんかあるのかよ?」



「…あるでしょ、分かってるでしょ!?」



「ただの言い訳だろ!全部嘘だろ!聞く必要もねぇ!!」




中哉は近くにあったドラム缶を蹴っ飛ばす。


派手な音を立てて転がったそれに、私はびくりと肩を揺らした。




「おら、さっさと交戦の勝敗つけようぜ」




でも同時に、キレたようにそう言ってまた真実から逃げた中哉に、ありえないほど怒りが湧き上がった。