真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】





そして今、やっとこ昼ご飯を食べ終わって、みんなは海で遊んでいた。



波打ちぎわで水鉄砲したり、どっちが遠くまで泳げるか競って危うく溺れそうになったり、イカ焼き抱えこんでたり、ナンパを朝陽さんに全力で止められたりしてるヤンチャ野郎達を私はレジャーシートから眺める。


ほんと、バカばっかりだなぁなんて考えながらも私の顔には笑顔が浮かんでいた。



さっき、水が苦手って理由で一緒に遊ぶのを断った時、奏多とか暁とかが「日向がいねぇとつまんねぇ」そう言ってくれたのを思い出して私の顔は余計笑顔になる。


…だって本当に嬉しかったんだもん。


嬉しすぎて、危うく「仕方ないなぁ」とか無責任なこと言いそうになっちゃったんだけど。


多分まだ、海には入れない。


なんでか。明確な理由はないけど自分のことだからなんとなく分かる。


きっと、今海に入っても楽しめない。

あの過去が頭に広がっちゃって、多分、過呼吸になる。

そこまでいかなくても、笑顔ではいられなくなる。



楽しい空気を壊すことになるのは間違いない。




でも、やっぱりみんなと遊べないのは寂しいなぁ。


そんなことを考えてみんなの様子を見てると、一人、いないことに気がついた。