────そうしてまた、殴って蹴って。



響き渡る不気味な音に身を沈めて、私は茂を探して一人一人倒していった。



でもやっと、茂を見つけたと思った時には。




立っているのはもう少ない人数だった。



青嵐の幹部と白龍の幹部がいれば、こうなっちゃうのは仕方ないか。



きっと私も、元姫という立場じゃなかったらもう気絶しててもおかしくなかった。




でも、よかった。



ここまで立っていられて。





白龍の幹部と、青嵐の幹部が無言で見つめ合う。



静かに、冷たく、でも、ギラギラとした目で。




周りにいた人たちは、もう自分の役目は済んだんだと悟ったようで、壁の方に歩いていった。