真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


それに茜が答えようとしたとき、タイミングよく着信音が鳴った。



電話に素早く出た茜が、スピーカーにしてくれて音が私にも聞こえるようになる。



怒鳴り声と人と人のぶつかり合う音が聞こえてきて、それに被せるように、



『────茜か?そっちはどうだ?』



息の上がった朝陽さんの声が聞こえた。



「こっちは片付いてきてる。白龍側の戦力もあんまり減ってねえ』



『そうか、よかった。じゃあ茜、おまえ日向ちゃんと真ん中の倉庫に来い。


────青嵐の幹部、全員いる』




「マジかよ、それ大丈夫か」


『結構キツい、早めに頼むな。それじゃ』



切羽詰まった朝陽さんの声が聞こえて、プツリと切れた電話。



茜はそれを乱暴にポケットに突っ込んで、



「日向!さっさといくぞ!」


私の手を掴んで走り出した。