それに茜が答えようとしたとき、タイミングよく着信音が鳴った。
電話に素早く出た茜が、スピーカーにしてくれて音が私にも聞こえるようになる。
怒鳴り声と人と人のぶつかり合う音が聞こえてきて、それに被せるように、
『────茜か?そっちはどうだ?』
息の上がった朝陽さんの声が聞こえた。
「こっちは片付いてきてる。白龍側の戦力もあんまり減ってねえ』
『そうか、よかった。じゃあ茜、おまえ日向ちゃんと真ん中の倉庫に来い。
────青嵐の幹部、全員いる』
「マジかよ、それ大丈夫か」
『結構キツい、早めに頼むな。それじゃ』
切羽詰まった朝陽さんの声が聞こえて、プツリと切れた電話。
茜はそれを乱暴にポケットに突っ込んで、
「日向!さっさといくぞ!」
私の手を掴んで走り出した。



