まだ連絡は来てないのかな、なんて隙を見せない程度に茜を探すと、
「──あ!TUSKの総長さん!後ろ!」
近くにいたTUSKの総長さんが後ろから鉄パイプを振りかざされていて、とっさにそいつの鳩尾に回し蹴りをめり込ませた。
「うお!!サンキュー。まじで、なかなかやるなお前」
「そりゃどーも!」
なんて会話を交わして、また私は自分の喧嘩に意識を集中させた。
たまに危ない状態の人たちを助けながら、人を蹴ったり殴ったり。
手からは血が出てるけどそんなの気にしないで倒し続けた。
でも、ずっとやってれば注意力は散漫になってくるし、体力もなくなって鈍ってくる。
もちろん、私だって無傷じゃないわけで。
さっきパンチを避けきれなくて当たってしまったせいで、口の中が切れて痛い。
どれくらい時間たったかな。



