そんなことを考えてピンを外していれば、他の族の総長に説明してる幹部のみんなの声が聞こえる。
作戦ってほどのもんじゃないけど、青嵐の倉庫で交戦することになったときに備えてみんなで考えておいたのを少し変えたもの。
─────内容は、いたってシンプル。
今まで私が見てきた様子から変わってなければ、青嵐の使う倉庫は三つ。
一番大きい倉庫と、その横にある二つの倉庫。
その三つの倉庫のどれかに青嵐の幹部が居る。
けど、どこに居るかわからないからこっちも三手に分かれて攻めて、青嵐の幹部が居る倉庫を見つけ次第連絡してもらう。
それで、私と白龍の幹部はその倉庫に移動する、それだけだ。
「よし、できた」
ピンをキツく留め直して、1人で呟く。
幹部のみんなに目線を向ければ、説明が終わったみたいだった。