「なら、“けど”はいらねぇよ。おめぇは俺らのこと信じてろ。信じて、付いて来いよ。────危なくなったら、守ってくれんだろ?」




ニヤリ、笑った茜は、今日の交戦を避ける気は無いらしい。




なんだって、こんなに頑固なんだ。


だったらもう、私は頷くしかない。




「守るから。守ってみせるから。─────約束してよ。全部終わった時、全員揃ってこの場所で笑えてなかったら許さないから」




「あたりまえ」




意地悪く、上等、とでも言うように笑った茜を見て、危うく泣きそうになった。




みんなが、いろんな族に電話をかけ始める。




私は伽耶と電話させてもらおう、とまーくんのところまで歩いて行った。




みんなが忙しなく動く中、美影が声を張る。