どれくらいの族が集まるのかもまだ、わからない。
人数が、青嵐より少なくて危ない状況になるかもしれない。
なら。私のスマホなんて、どうだっていいじゃんか。
言いようのない悔しさが心を蝕む。
「みんなが、危ない状況になるのはヤダよッ…!絶対、やだよぉ……」
唇をギュッと噛んで、泣きそうになりながら茜を見つめれば、フッて笑われた。
「大丈夫だ、信じろよ。絶対、大丈夫だ。────信じらんねーか?」
だって、ズルイよ、そんなの。
信じらんないなんて、言えるわけないじゃんか。
「っ、信じ、られるよ。……られるけどっ」



