真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】



「今日って、マジかよ…」




静かな中に、茜の声が響く。




その声に、結構ギリギリな状況なんだと瞬時に理解した。



「今から俺と幹夫で、出来るだけ族は集める。一応、今日と昨日、傘下と同盟組んでるとこには全部声かけておいたから、セーフだったな」



「でも今日中ってのはやばいぞ、茜。これねーところあるかも」



「……ギリギリ、だな」





ああ、また、私のせいだ。


私が今日スマホを奪われなければ、もう少し余裕があったのに。





「っ、私、スマホなんて別にいいよ!!別にいいから、次仕掛けてくるの待とうよ!じゃないと私たち、本当に───」




「大丈夫だ、負けねぇよ」




でも。だって。



ギリギリじゃん。