────でもそれは、幹部以外の話。
美影と、朝陽さんと、茜と、ミッキーと、タカは。
誰一人として、動揺の色なんか見せなかった。
わかって、いたのか。
それとも、みんなを不安にしない為か。
まぁ、どっちにしても。
動揺と不安が心の中にあった私にとって、幹部のみんなのその様子は私を『大丈夫だ』と安心させてくれるのには十分だった。
おかげで、もし今交戦になったとしても自分のやることはハッキリと分かってる。
────みんなを守ることと、一人でも敵を減らすことと、真実を私の口から教えて、“アレ”を聞かせてあげること。
それだけ。
久しぶりに、静かな倉庫。