真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


手が、震える。

弧を描く口元もぎこちなく震える。


私の恐怖心と、よくわからない焦りを倍増させるように、心臓の不規則な音が加速する。



「────っ、」



恐怖から逃げたくて、ぎゅって目を閉じそうになったけど。





「ひぃちゃーーーん!」


「早くこっちこいって!」


「総長もー!!」



そう、叫ぶ彼らのおかげで私は恐怖から抜け出せた。



視界にいっぱいに海は広がってる。


でも。




──焦点をずらせば、海なんてボヤけて。


私の視界にはいっぱいに白龍のみんなが映るんだ。



私のさっきの震えに気づいたのか、優しく肩を二回ぽんぽんと叩かれて。


パッと横を見ると、美影が優しく、



「────大丈夫」



そういって目元を緩めた。



いつもの無表情が崩れて、ほんの少しだけだけど微笑んだ美影に、私の心の中には安心感が広がった。




“大丈夫”、自己暗示するよりも。



彼らに“大丈夫”、そう言ってもらえたほうが、もう本当に大丈夫な気がするんだ。