真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】


お願いだから、触らないで欲しかったのに。



秘密の、宝物だったのに。


白龍のみんなしか知らない、大切な秘密だったのに。



何かを言いかけた中哉を無視して、悔しくてほんの少し泣きそうになりながら、素早く中哉の手から奪い取った。




「さ、わんな」




ただ拾ってくれただけだって分かってるし、理不尽なこと言ってるのは分かってるけど。



さすがに無理だった。



夕がキレたように口を開こうとしたけど中哉がそれを止める。



だけど、私はそんなの気にとめる暇もなく彼らにまた背を向けた。




足元に落ちたカバーを拾って、私は教室に向かって歩き始める。



スマホをゴシゴシと強く強く袖でこすって、元通りにカバーをはめた。






────悔しい、悔しい悔しい悔しい。