何も言わない彼らに背を向けて、動揺を隠しながら教室へ向かって歩き出す。
「っ、おい、まて!もし交戦で俺らが勝ったらお前、篠原柚姫をいじめてましたって全校生徒の前で言って謝れよ!!」
「負けたら、ね。いいよ、私たちは負けないから。それじゃあもし私たちが勝ったら。────解散してよ、青嵐」
「はっ!?お前、ふざけ 「いいぜ、受けてやる」 おい、夕!!」
後ろで騒ぐ彼らを無視して、私はまた歩き始めた。
まださっきの動揺が収まらない。
…本鈴はまだなってないよね。
でも、時間を確認しようとスマホを取り出す時、
「っ、あ」
隠しきれない動揺が気を抜いた時に現れて。
─────ゴトンッ……カラカラカラ
スマホが手を滑って、落ちた。



