「 てめぇが、まだ怖いんだとよ。──てゆーかお前、今日また柚姫に絡んだんだろ?なぁ、ふざけんじゃねぇぞ…?」
ドスのきいた声で言ってくるこいつは、まだ私を“元姫”として見ているみたいだ。
私は、“元仲間”じゃない、“元姫”じゃない。
“敵”、なんだけど。
そこんとこ理解してほしい、なんて心の中で呟きながらも、こいつの言ったセリフが我慢できないほど可笑しくって私の口が歪んだ。
やばい、堪えろ堪えろ。
「ふ、ふざけてるのはそっちでしょ、プフッ」
あらまあ、大変だ。
笑いがこみ上げてきて声が震えた挙句、結局笑い声が漏れてしまった。
彼らをヒートアップさせちゃうのはまずい、めんどくさい。



