よっこらせ、なんて1人でいってお尻をパタパタと払って、カバンを持ち直して。
そこでやっと、周りの目線と空気に気づいた。
「えっ」
一瞬戸惑ったけど、今の雰囲気を瞬時に理解して篠原柚姫の顔に目線を移す。
私と目があった篠原柚姫は、口を悔しそうに歪めながらギリッと私を睨みつけてきて。
「っ、ちょっとついてこいよ」
ボソリと私の耳元で呟いて歩き出した。
まだホームルーム始まるまで時間もあるし…。
嫌がらせなんかしてきても今の私には意味ないし、別にいいか。
────それに、茜に言われてたこともあるし、好都合。
ポケットに手を突っ込んでソレを操作して「よし」聞こえないように呟いた。



