久しぶりに、白龍に会う前の時に戻ったみたいで緊張する。
でももう、青嵐を怖いとは思わない。
「絡まれなければ、いいけど」
主に青嵐の、姫の方に。
でも茜いなくても、私もう伽耶と仲良しだしね!
伽耶がいれば平気かな、うん!
そんなことを考えて歩いていれば、私はいつの間にか学校の前まで来ていた。
感じる目線を気にしないようにしながら、校舎内に入っていく。
靴を履き替えて、階段を上がって…。
……それにしても、なんなのあんたらは!!
って叫びそうになった。
叫ばなかったけど。叫ばなかったけど!
目線と一緒に浴びせられるのはコソコソという声。
聞こえてるんです、頼むから聞こえないようにしてほしい。