だからみんなこれだけ、どうかお願い。
罪悪感に押しつぶされそうになったら、助けてほしい。
壊れそうになったら、泣きそうになったら、受け止めてほしい。
側にいてくれる、それだけでいいから。
──どうせ、お願いなんかしなくてもそうしてくれるんだろうけどさ。
…でもそうしたら私、もう、前を向いて歩いていけるよ。
───過去で止まってた足が、どこかでコツリ、踏み出す音が聞こえた気がした。
「おい、日向。こねーのか」
美影が扉で振り返る。
それでパッと我に返った私は全力の笑顔を向けて、
「今行く!」
扉のところへ駆けていった。



