「あれ、お前、また泣いた?」
「ばか!うるさい!泣いてない!」
きっと、私が最近泣かないようにしているのに気づいてたんだろう。
ニヤニヤ笑いながらそう言った茜を睨みつけたら、「ふーん?」と余計にニヤニヤと笑われた。
「あ、茜だって!目ぇ赤っ…「よーし、それじゃあ倉庫戻るか。あいつらも幹部いなくてビビってるだろ」
反撃しようとした声は、わざとらしく茜にかき消され。
悔しくってもう一回反撃しようとしたけど、去り際、茜に頭をポンと叩かれて。
そんな気分も消えてしまった。
「まぁ、いっか」
窓を向いていた私も、扉の方を向く。
「──あ、そうだ、まーくん。もし下っ端の中で私の過去気になってる奴いたら話してあげてね、まーくんが。多分、私には聞きにくいだろうから」



