泣いてるの、ばれてるかなぁ。
ばれてるよなぁ。
みんなの前で、交戦が終わるまで泣かないって決めてたのに。
でも、もう、無理だった。
溢れる涙はとまることを知らないのか溢れ続けて。
みんなに顔を見せないのは、せめてもの意地。
言いたいことがたくさんあったのに、どれも口にすることができなかった。
でも一つ、今伝えるなら。
「───みんな、ありがとう……っ」
何がって、沢山だよ。
言えないくらい、沢山だよ。
私が伝えるのはごめんねじゃ、なかったね。
私が伝えなきゃいけないのは、『ありがとう』。
「こっちこそ、話してくれてありがとう。日向」
龍騎さんの声に背を向けたまま、頷く。



