でも、ものすごくホッとしてる反面、そんな自分に驚いている自分もいた。
後ろ指を指されて、有る事無い事言われて、誰もが私を汚いもののように見る毎日だったけど。
こんなに自分が参ってたなんて知らなかった。
別に平気だって思ってた。
なのにほら、あの状況から抜け出せるってわかったら泣くほど嬉しかった。
私も、壊れる寸前だったのかなもしかしたら。
『…よかった』
噛みしめるようにもう一回呟いたとき、病室の扉が開いて看護士さんとおばさんが入ってきて。
お医者さんにいろいろ調べられて、『三日後には退院できますね』という言葉をもらった。
おばさんはそれが終わったあと、『三日後また来るわ』そう言ってさっさと出て行ってしまった。



