真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【下】




でも、ものすごくホッとしてる反面、そんな自分に驚いている自分もいた。




後ろ指を指されて、有る事無い事言われて、誰もが私を汚いもののように見る毎日だったけど。



こんなに自分が参ってたなんて知らなかった。


別に平気だって思ってた。




なのにほら、あの状況から抜け出せるってわかったら泣くほど嬉しかった。




私も、壊れる寸前だったのかなもしかしたら。





『…よかった』




噛みしめるようにもう一回呟いたとき、病室の扉が開いて看護士さんとおばさんが入ってきて。


お医者さんにいろいろ調べられて、『三日後には退院できますね』という言葉をもらった。




おばさんはそれが終わったあと、『三日後また来るわ』そう言ってさっさと出て行ってしまった。